こんにちは、2年生のSです。
早いもので、我々2年生は卒業まで残り約1ヶ月となってしまい、最近は帰国準備に追われています。
振り返ると、2年間というものは本当にあっという間で、渡米する前に掲げていた目標をすべて達成することはとても難しいということを改めて痛感しています。
さて、過去のブログ記事でも何度かご紹介している通り、当校ではExperiential Learningという実践型授業に力を入れています。
いくつかある実践型授業の中で、私は先月の春休みを利用してGlobal Business Courseというコースを履修してブラジルでの研修を行ったので、今回はそのコース内容についてご紹介したいと思います。(本コースに関する学校の公式情報はこちら)
このコースは、海外への研修旅行(約1週間~10日程度)を通して訪問国におけるビジネスカルチャーや産業構造、ビジネストレンド、海外進出時の留意点などについて学ぶことを目的としています。
訪問国は年によって変更されることもありますが、今年の場合は、ブラジル、南アフリカ、インド、中国、UAE、ヨーロッパ(ドイツ&イタリア)、東アジア(日本&シンガポール)の7つが用意されていました。
まず、渡航前に数回座学の授業があり、そこで訪問国に関する基本的情報(経済面、政治面、文化面など)や異文化交流に関する一般的留意事項などを学んでいきます。
また、訪問国によってはコンサルティングプロジェクトが組み込まれており(ブラジルもそのうちの一つです)、現地企業が抱える問題に対してコンサルティングをするというチームプロジェクトが割り当てられます。そのため、担当する現地企業とメールやビデオミーティングを重ねながら、企業が抱える問題点の洗い出しやソリューションの検討などを行い、最終的なプレゼンの準備を行う、という作業も渡航前に数か月かけて行っていきます。
そして、実際に訪問国に渡航してからは、毎日複数の現地企業を訪問し、各企業のビジネスモデルや成功・失敗談などについての話を伺ったり、工場見学をしたりしていきます。訪問先企業は、世界中で事業展開しているブラジルを代表する大企業や、国内最大の都市銀行、スタートアップ企業、ブラジルに進出したアメリカ企業など、規模・業界ともに多岐にわたっています。
こうした企業訪問を通して、ブラジル特有のビジネスカルチャーやアメリカ・日本との相違点、ブラジルに事業展開する上での注意点などを実際に肌で感じながら学んでいくことができます。
また、コンサルティングプロジェクトでは、担当する企業担当者と実際に会い、我々が考案したソリューションについてプレゼンテーションを行いながら、今後の事業展望について企業担当者と議論を重ねていきます。
このプロジェクトでは、ストラテジーやグローバルエコノミクスなど、これまでに履修してきた他の授業で学んだフレームワークなどを駆使しながら進めていくため、座学で得た知識をどのように実務で活かしてけばよいかなどを実際に体験することができ、他の授業とのシナジー効果が期待できる内容になっています。
このように、本コースは日本にいるとなかなか訪問する機会のない国に行き、その国のビジネスについて直に見聞きして学ぶと同時に、他の授業で得た知識を実務で試すこともできるとても貴重な機会だと思います。